旦那をフルスイングキックして負傷したもやよめは、整骨院に通うようになった。
嫁が息子の尻を蹴るなどという前代未聞の事件であったが、バーバ(モヤ旦母)はそこに関してふしぎと寛容であった(笑)
しかも最初に通った整骨院はバーバの行ってた整骨院。
色んな意味で共通の話ネタができたのじゃ。
もやよめ、整骨院に週2回通う
新しい土地・まっさらな人間関係。そしてコロナ。
千葉に引っ越してから、もやよめは雑談をする機会がほとんどなかった。
そんな中で話す言葉といえば、ごく限られていた。
保育園で
「よろしくおねがいします」
「ありがとうございました」
「すみませんでした」
スーパーのレジで
「カードで払います」
「クイックペイで」
それが整骨院に行き始めて変わったのだ。
整骨院では施術しながら雑談をするので、自分の話をする機会がふえた。
少しずつ自分の話もする機会が増え、溜まりに溜まったストレスも減っていった。
もともと東京にいた時は週2回ほど整骨院に通っていたので、日常が戻ったとも言える。
完全ではないけど、自分のペースが戻ってきたかんじがあった。
赤ちゃんと4歳児の葛藤
我が家に赤ちゃんがきた。
バブ次郎だ。
ユーチャン、赤ちゃんだよ
ちっちゃいね!
ユーチャン、赤ちゃんどう?
ちょっとおっきくなってた!
「あかちゃん」という未知の生物が増えたが、4歳のユーチャンは「かんさつ」スキルにより現実を受け入れようと頑張っていた。
しかし、やはり4歳児。
じわじわとストレスで不安定さが加速した。
ばぶちゃんちいさくてぷにぷにしてるね
ボクのことなんてもうおおきくなっちゃったんだあああん!!
ばぶちゃんかわいいね
かーちゃんもとーちゃんもボクのことなんてもう可愛くないんだわああああん!!
ユーチャン(バブ氏)はまるで電池が切れかけたおもちゃみたいに躁鬱状態をくりかえすようになった。
2人目育児の不思議なしんどさ
2人目が生まれて、もやよめはなぜかイライラすることが増えた。。
1人目(兄)のように夜寝ないかもと構えてたのに、生まれたばかりでもちゃんと22時くらいには寝て、夜中も2回くらいしか起きないし。
抱っこでしか寝なくて、大きくなっても車で夜ドライブして寝かせてたユーチャンに比べたら優等生すぎる
うんこも快便だし、起きてる間中泣くわけでもない、バーバ抱っこしても嫌がらない。
母乳しか飲まないことを除けば非常によい子ちゃんであった。
しかし、異常に育児がしんどいのだ。
なぜだ・・・母乳専だからか??
二人目のバブ次郎はよく寝たが、粉ミルク(哺乳瓶?)を嫌がり母乳しか飲まなかった。
ぎゃーーーん(めし!)
ぎゃーーーん(めし!)
ぎゃーーーん(めし!)
後にわかることだが、バブ次郎はアホみたいに食う子であった。
故に常に私(餌)を求めていたのだ。
だれかかわりにチチやってくれ・・・
しかし、バブ次郎が早く寝るとはいえ、そんなに都合よくはねてくれない。
兄ユーチャンは普段頑張ってる分、夜寝る前は必ずカータンと寝たい派。
わぎゃーん!
あかん、今日はなかなか寝ない
なので、バブ次郎が寝てからでないと寝てくれず、いつもに増して寝る時間が遅くなってしまった。
ユーチャン、カータンとねたい・・・
いいから早く寝ろ!!
わぎゃーん!
カーチャンと寝たいーー!
わぎゃーん!
早く寝てくれよおお!
ちっ
「ちっ」ってなんだ
お前は少し黙ってろ!!!
みんなボクのこと嫌いなんだ
わぎゃーん!
そんなこんなで、毎日毎日こんな感じであった。
もうかんべんしてくれひとりにしてくれ
いま思えば産後うつだったのかも?
動かないモヤ旦
その頃、モヤ旦は新規事業立ち上げのため、毎日のように打ち合わせやミーティングがあり、やるべきタスクがたくさんあったようだ。
しかし色んな人と楽しそうに打ち合わせをしているようだったので、自分の時間が持てて良いではないかと思っていたのだ。
しかし現実、夕飯の支度やらが忙しい時間になると、スマホ片手にゴロゴロし指示しないと家事を手伝わず
ねむい
つかれた
もうむり
基本、この3つのワードしか言わなくなっていた。
子育てへのヘルプも1人目のときよりガックリ減った。夕方はほとんどワンオペである。
挙句の果てに、子供に突っかかるようになり、
ぎゃーーん!みんな僕のこと嫌いなんだあああ!
嫌いじゃないから!
メソメソすんな!
っせーな!だまれよ
そういう言い方すんな!!
いちいち
うッサい!
ああん!???
ッッサイ!
話しかけんな!
夫婦喧嘩が毎日勃発していた。
キレすぎて血圧が上がったり下がったりしていた。
物を投げる、戸を乱暴に閉めてあたる、ソファーを蹴るなど日常茶飯事。
さらにエスカレートして、漫画みたいにもやよめがもや旦那えり首を締め上げるなど、過激な夫婦喧嘩が続発していた。
当然、整骨院の通院が長引いた。
・・・・・・・・・。
フギャワーーーーン!
その喧嘩は子供の前でも繰り広げられ、4歳ユーチャンは無言、0歳バブ次郎はびっくりして大泣きしていた。
とにかく文字通り毎日大荒れであった。
1日1回と言わず3回ははキレていた。頭に血が上りすぎて血管が切れそうじゃった。
だがモヤ旦には彼なりのおもうことがあったらしいのじゃ。
まあどちらかが100%悪いということはないってことじゃの
なお当時、モヤ旦がどんなセリフを言っていたのか正直記憶が薄い。
しかし、後に息子ユーチャン(バブ氏)が謎のスラングを話すようになり、モヤ旦がユーチャンに言っていた言葉が発覚するのである。
ぶっさい!
この、ぶっさいタコ!
スプラートゥーンをしながら、うわまじかー!うぜえ!みたいな意味で「ぶっさいぶっさい」言うようになってしまった。
おそらく、文句を言って大泣きする息子に「うっさい(うるさい)」とよくいっていたらしく、それが息子の口癖になってしまったようだ。
だが、耳に届いた言葉をそのまま発しているため「ぶっさい」になったようだった。
たぶんブサイクではなく「うっさい」の聞き間違いじゃないかとおもうのだ。
ほんとうの意味はともかく、ちょっと可愛い言い回しなので、とりあえずそのままにしておる。
なお、ユーチャンはSwitchゲームにのめり込んだことがプラスにすすみ、ノイローゼ状態から少しずつ回復に向かった。
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