コロナ疎開、そして崩壊への序章

2020年2月から音信不通になったもやし家の今を探るべく、千葉県房総に繰り出したわれわれ取材班はもやよめに出会うことができた。

しかしその姿は髭が生えて白髪がふえ、ブイブイ言わせていた当時の活力はとてもじゃないが感じられなかった。

そしてこの言葉・・・

我々はもやよめから出た衝撃の言葉の真相を詳しく聞くことにした。

東京から千葉への引っ越し

コロナがふり始めた2020年3月末、われわれは東京をはなれたのだ。

もともと2020年4月に千葉への移住し、バーバと同居スタートする予定であった。

コロナがちょうど降ってきたけど、実は全く関係がないのだった。

だが、ちょうど天災が起こり、傍目には「コロナ疎開」としか見えない状況で移住。

我々が千葉に移住した当時、千葉房総にあるバーバンチ周辺地域ではほとんどコロナなし。

そのため逆に「コロナの侵入」に非常に敏感であった。

故に、「東京」の文字が非常に怖がられおり周囲もピリピリしていた時期である。

われわれは千葉に移籍して1週間でナンバープレートを千葉にした。

しかし、ことはコレで終わらなかったのだ。

息子（3歳）、引っ越しで自暴自棄になる

オウメとは東京都青梅市のこと。以前我々が住んでいた場所だ。

3歳の息子・ユーチャン（バブ氏）は元住んでいたアパートが自分の家であり、バーバンチは遊びに来る場所という認識のようだった。

本人に伝わるよう、しっかり引っ越しを見せて移住してきたのだが、やはりピンとこないようだ。

自分の家がなくなった＆知らない土地＆知らないお友達に突然放り込まれた3歳の息子。

アイデンティティとも呼べるものをすべて取られて自暴自棄になってしまった。

ついでに保育園が変わり、年齢も3歳クラスになったので箸を使ったり、自分で用意したりあれこれしなきゃいけないことがたくさんありそれもストレスだったようだ。

ついには

息子氏、
かなり重症である

コロナで心が病んだもやよめ

移住した最初の年、2020年は世界がコロナの恐怖で溢れていた。

移住先のバーバンチ地域ではコロナは殆ど出ていなかったものの、逆に見えない恐怖に怯え、保育園の先生は東京以上に風邪症状や他県への移動にとにかく敏感であった。

我々は完全引っ越しの時期を4月下旬にしており、移住した後も一度東京に行かねばいけなかった。

まさかのコロナで保育園を休むのにも気を使い、東京から来たことに負い目すら感じ、移動先や時期や日程を詳しく話さなくてはいけなく正直うんざりであった。

コロナにかかってないのに、メンタルは完全コロナ状態である。

さらにママ友がいないのも大打撃であった。

ママ友なんてドロドロしてそうだしうんざりだぜ、と思っていたのに仲良くなってみるとママ友とのくだらない話が自分のなかでかなり支えになっていたことを今さら知る。

お友達がいなくなって病んだのはユーチャン（バブ氏）だけではなかった。

もやよめもまた、誰も知ってる人がいない土地にきて病んだのである。

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